雷神剣を求めて天狗岳へ!鬼丸との壮絶バトルの真実とは?


天狗岳に向けての冒険が始まり、特に鬼丸との激しい戦闘が印象的でしたね。雷神剣を巡るストーリーがどのように進化するのか、期待が高まります!宮本のじっちゃんの登場もファン必見で、心を躍らせるコンテンツでした。

真のサムライを目指す少年・鉄 刃(くろがね やいば)と、彼を支える道場の娘・峰さやか(みね さやか)、そして宿命のライバル・鬼丸 猛(おにまる たけし)らが、伝説の魔剣を巡り激しい戦いを繰り広げる「真・侍伝 YAIBA」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ日本テレビ系ほか/Netflix・ABEMAにて最速先行配信、dアニメストアDisney+FODHuluLeminoTVerほかにて順次配信)。本作は、直後に放送される『名探偵コナン』と合わせて“青山剛昌アワー”としても大注目。4月19日に放送された第3話は、主人公・刃と、鬼になった鬼丸のバトルを描いた「もう一つの魔剣」。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】「宮本のじっちゃんキター!!」登場に反響多数、宮本武蔵(CV:諏訪部順一)

■「風神剣」の力の前になす術なし

刃(CV:高山みなみ)に負けた悔しさから「風神剣」を手に取り、正真正銘の鬼となった鬼丸(CV:細谷佳正)。久しぶりに登校した鬼丸はさっそく刃に決闘を申し込み、これに刃が応じると、浅草以来となるふたりの戦いの火蓋が切って落とされる。「風神剣」による一振りをその身に浴びた刃は、 竹刀ではなく真剣での攻撃に驚きつつも、すぐさま鉄パイプを手に取り、特訓中の「心眼」を発動させてこれに対抗。目ではなく気配を感じることで鬼丸の猛攻をしのぎ、逆に攻勢に出る刃だったが、鬼丸は「貴様の剣はその程度か……」と余裕の表情。鬼丸はここから「風神剣」の真の力を解放し、剣先から衝撃波を飛ばす常人離れした攻撃を見せて圧倒、校舎を半壊させるほどの破壊力で刃に完勝するのだった。

第2話の浅草での戦いに続き、再び刃vs鬼丸のバトルが繰り広げられた。前回は「何でもあり」の戦法でなんとか勝利を納めた刃だったが、今回は鬼丸の「風神剣」を相手にしっかりと剣術で応戦していて、その鍔迫り合いはスピード感抜群。またバトル後半では、風神剣の真の力が発揮され、迫力満点なアクションシーンになっている。これにはSNSでも「もはや剣術の範疇じゃねえw」、「チートすぎるだろw」などの声があがっていた。またこの戦いでは、目に涙を浮かべながら刃のことを心配するさやか(CV:石見舞菜香)も印象的で、クラスメイトたちが次々と教室から避難するなか、最後まで残ってふたりのバトルを見届けていた。ふだんは刃に厳しくツッコミを入れることも多いさやかだが、やはり本作のヒロインであることを再認識させられたシーンでもあった。

■「雷神剣」を求めて天狗岳へ!

鬼丸に完敗を喫して激しく落ち込む刃だったが、そこに現れたのは父の鉄 剣十郎(CV:小西克幸)だった。剣十郎は、「風神剣」に勝つためには「雷神剣」が必要だと言い、それが天狗岳にあることを刃に伝える。これを聞いた刃はさっそくカゲトラ(CV:千葉一伸)と庄之助(CV:越後屋コースケ)、さらにはさやかも連れて天狗岳へと入っていくが、山中で出会ったのは「宮本」を名乗る奇妙な老人(CV:諏訪部順一)だった。

天狗岳への遠征では、刃の強引さやワイルドさ、そして優しさが光っていた。寝ているさやかをカゲトラの背中にくくり付けて出発するという強引さから始まり、山中ではいとも簡単にイノシシを捕獲するなど、ジャングル育ちのワイルドさも発揮。一方で、パジャマ姿のまま連れ出したさやかのために着替えとして制服を用意するなど、気遣いができる一面ものぞかせた。ここで面白いのは、制服がさやかの「お気に入り」だと思ったから持ってきたところだ。さやかから「なんで制服なのよ」と聞かれた刃は「それ、好きなんだろ? おまえ、いつも着てたから」と答えており、刃なりの優しさを感じるワンシーンだった。さやかからすれば、制服だから毎日着ているだけで「お気に入り」というわけではないと思うが、刃の返答に優しさや気遣いを感じたからこそ、何も言い返さなかったのかもしれない。

宮本武蔵が登場して刃の師匠に?

山中で出会った老人の正体は、かつて二刀流の大剣豪として名を馳せた宮本武蔵で、長年に渡り雷神剣を守ってきた張本人でもあった。宮本の案内でツリーハウスにやってきた刃たちは、そこで地面に突き刺さっている雷神剣を見つける。宮本曰く、400年ものあいだ誰ひとり抜くことができていないという伝説の剣だが、なんと刃はこれをあっさりと引き抜いてしまう。その後、剣の中に宿っている雷神の力に打ち負けて暴走しそうになるも、宮本が刃を気絶させることでことなきを得る。今の精神力では雷神の力に勝つことはできないと言われる刃だが、「雷神剣を操って、そんで、オレは鬼丸に勝つ!」と決意を新たにするのだった。

終盤は、本作のメインキャラクターのひとりである宮本武蔵の魅力が爆発。まずビジュアルが二頭身でお茶目なのはもちろん、400年も生きているのに老人扱いされることを嫌ったり、それでいて子供っぽい刃と同じ目線で喧嘩するなど、愛嬌とコミカルさが抜群。それでいて、暴走した刃の攻撃をかわして木の枝で気絶させるなど、剣術の腕もピカイチだ。今後は刃の師匠的存在になっていくと思われるが、ふたりのやり取りからも目がはなせないだろう。宮本の登場にはSNSでも「宮本のじっちゃんキター!!」「400歳ってマジ? もはや妖怪では?w」「いいコンビになりそうな予感」など、さまざまな声が寄せられていた。さらにもうひとつ、雷神剣をいち早く見つけたさやかが、剣を抜こうとして雷を落とされるシーンにも注目したい。序盤では目に涙を浮かべて刃のことを心配するヒロインらしい姿が描かれたが、ここでは「ぎゃっ!!」と奇声を発して黒焦げになるという体の張りようで、見事なコメディエンヌっぷりを披露してれた。宮本とのやり取りもテンポがよく、なんとも息のあった3人パーティーになりそうだ。次回第4話「八鬼襲撃」は放送済み。次回のレビューもお楽しみに!

◆文/岡本大介

アニメ「真・侍伝 YAIBA」第4話より/(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会


(出典 news.nicovideo.jp)